S.W.B.デルタトライクの利点

どうしても押さなきゃならい時は、ペダルを掴んで引っ張ればOKなので、腰を屈めないで済む。というとても小さなメリットがあります。
この体勢で長距離歩くのは大変だけど、トライクを長距離押して歩かなきゃならないという状況は考え難いので、無問題。

 Ctrl+Z

万が一の時の為、一つ前の状態に戻れるようにしているので、改造後も26inchホイールが装着できます。
以前の仕様(幅780mmの26inch)の時は、その前の2輪に戻れるようリアフォークを残しておりましたし。
まぁ、見た目がアホなので26inch仕様には戻りたくないですけど。

 リンク元を見たらmixiからのリファラが載ってました

これは珍しいとチェックしてみると↓


======================引用ここから======================

最近興味が出ている自転車が、クランク軸がハンドルと同じ稼動部にあるもの。まぁ、自転車といってもリカンベントになるんだけど。
例を紹介すると、こんなの。
http://d.hatena.ne.jp/telaviv/20090321
これはリカンベントの中でもトライク(三輪)という特殊なものだけど。
ちなみにトライクの中でも一般的なタッドポール型(前2輪後1輪)ではないというところが、また面白いのだが、それは置いといて。

車体をよく見れば分かるけど前輪とハンドルとクランク(ペダル)が同じ稼動部についている。
で、ちょっと考えてみると分かるんだけど、ペダルを踏むと偶力が働いて前輪が踏んだ方向と反対方向に向いてしまう。
つまり、力強く漕ぐとまっすぐに進むことができない。
これは三輪だから転倒することはないけど、二輪の場合、乗ることすら困難。
その偶力を相殺するためにハンドルがあるんだけど、別にハンドルは必須ではなく、逆に言うとペダル(足)で操舵することも可能であるといえる。
ブレーキは手で握るんで、ハンドルっぽいものは必要だけど。

そんなこんなで、乗りにくいもの(実用には適さない)ものなんだけど、趣味だからこそ、こういうものが面白いかなと。


http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1114912236&owner_id=1365552

======================引用ここまで======================


という日記でした。以下、ちょっと気になる点に反応。



>>力強く漕ぐとまっすぐに進むことができない。

慣れるまではその通りです。最初に作ったFlevo cloneの時ですが、慣れるまでは特定のギアからじゃないと発進できませんでした。そのギアより重くても軽くても、ペダルを踏む脚力にステアが振られ、左右にふらついてまともに走りません。

しかしある程度走り込んでペダリングスキルが身についたら、あら不思議、リア9段どのギアからでも発進できるようになりました。最も重いトップギアからでも全然ふらつかず発進できます。

つまり、センターステアリング式リカンベントペダリングスキルが身につけば、力強く漕いでもまっすぐ進むのです。


>>その偶力を相殺するためにハンドルがあるんだけど、別にハンドルは必須ではなく、
>>逆に言うとペダル(足)で操舵することも可能であるといえる。

FlevobikeやPython Lowracerなどの正統センターステアリング式リカンベントの舵は脚で切るものであって、腕はブレーキとシフト操作にしか使いません。セオリーに沿ったセンターステアリング式リカンベントなら漕ぎも操舵も脚だけで済むので、ハンドルは「偶力を相殺する」目的で取り付けられているのではありません。

しかし、市販MTBへのインストールの為センターステアリングのセオリーから逸脱したCruzbikeは、ステアリング操作にハンドルの介助が必要となり、同車に限定して言えば「偶力を相殺するためにハンドルがある」は間違いではありません。センターステアリング式リカンベントというジャンルの中では例外的に「腕力を浪費する構造」である同車(同式)を除けば、その操舵はペダル(足)で「」ではなく、ペダル(足)で「しか」できない*1のです。


>>乗りにくいもの(実用には適さない)ものなんだけど

2輪は全体的にそうです。しかし3輪の、それもpython式(低床のネガティブトレール)のdelta trikeは、self centering effectの効果で偶力の影響が少なく全然普通に乗れます。とても乗りやすく実用的なので、私は他のトライクには魅力を感じませんし、大枚はたいて市販車を購入する気はまったくありません。

センターステアリング形式とは関係ありませんが、今回の改装により全幅が60cm以内に収まったので、市販のトライクでは通り抜けが難しいサイクリングロードの車止めもノンストップで通過できるようになりました。この点に限って言えば実用度は市販品より上です。

今現在「購入」できるマトモなセンターステアリング式リカンベントが存在せず、自作もしくは商業ビルダーへ製作を依頼しない限りは試すことも乗ることもできないので、興味があってもいかんともしがたいってのがセンターステアリング式リカンベントの難点ですかね。

*1:漕いでなきゃできるが

 このフレームをいじくるのはもう終わり

ですが、次もまたpython deltaを作るつもりです。アウトラインはだいたい決まってて
1) 全長190cm以内、全幅60cm以内の普通自転車規格
2) シート高は10cm(4inch)、もしくはそれ以下に
3) ハンドルバーの完全撤去
4) 3輪ともETRTO406サイズで
5) 重くなるのでtiltingはやんない
だいたいこんな感じです。