ZOXのTRIKE化作業 その15


ハブの中心軸(アクスル)には9mm10mmがあります。他にもあるんだろうが、とりあえずそこらの自転車屋さんで気軽に購入できる中空のアクスルはこの2種類(+インチのもあるのか)
太い方が高強度なのは当然ですから、私としては10mmアクスルを使いたいんですが、既存のリアフォークには、インチ規格が幅を利かせていた時代から延々と使われているトラディショナル・スタイルのエンド金具が使われているので、9mmアクスルじゃなきゃ入りません。

今回の企画用に購入した唯一の「既成自転車部品」です。中空の9mmアクスル、一本たしか500円弱。

外径は9mmジャスト。
ネジピッチが知りたくてネットで検索したんですが、SHIMANO製9mmアクスルのネジピッチに言及している日本語のページは発見できませんでした。SHIMANO製9mmアクスルに言及している海外のページはいくつか発見できたんですが、そろいも揃ってトラック・ハブ用のアクスルとして紹介しているので、「9mmといってもトラック用とそれ以外は規格が違う?」という不安がわいてきました。
つーことで、タップ入れの奥の奥から手持ちのM10x1タップを発掘し、ネジピッチを比べてみると、ネジ山の間隔は見事一致。SHIMANO製9mmアクスルのネジピッチはM9x1であるらしい。

既存のリアフォークエンド受け金具にアクスルと同じピッチのネジ山を切る必要(いや、「やればより良い」のであって、必要とはいえない)があったので、ネジ通販ショップからM9x1の3本組タップを購入しました。
需要の少ない特殊規格のせいか3.500円もしました。ちなみに、1mm太いM10x1は2,300円です。M10x1も十分特殊な規格だと思うんだけど、それより50%も高価なんですからね、特殊中の特殊規格だっちゅうことなんでしょうね。

届いて即、袋を開けタップをチェックしました。ケースをひっくり返してみると、新品なのにかなり汚れている。いや、中身が新品ならケースが汚れてようが欠けてようがどうでもいいので、汚れを見つけて気を悪くしたとかじゃなくてですね、「どんだけ棚に放置されていたんだろう」と思ったというアレです。どんだけ売れない規格なのか?と。

はい。ピッチぴったり。
SHIMANO製9mmアクスルのネジピッチはM9x1で間違いありません。

当然ですが、下穴は8mmです。新品まっさらなタップなので、スカッとネジが切れました。

なぜか写真では山が潰れ気味に見える。実際は綺麗にキッチリできてますよ。

9mmアクスルがストレスなくスルスル通る。