ZOXのTRIKE化作業 その24


で、実際の作業。
赤い矢印で指し示したとこ、ボルト4本で金具を固定します。
ちなみに、青い矢印で指し示したとこのボルトは、フレーム製作が完了するまで絶対に、なにがあっても外しません。理由は、面倒なんでカット。

フレームパイプを置きます。角に斜めに盛り上がった溶接のビートを避けるため、パイプの下にフラットバーを置きました。

パイプ側面を押さえるプレートを固定します。なんでプレートが4枚あるのか?は面倒なんでカット。一応、意味あるんですけどね。

フレームパイプを潰さぬよう、当て板をした上でクランプを締め込みます。これは縦方向。

横方向もクランプ。こんだけ締めりゃパイプは動かんでしょう。

ボスのつっかえ棒をセット。

仮どめ程度に四隅を溶接。

で、やり易い箇所から溶接していきます。

裏も、トーチ(溶接のアークが飛ぶトコ)が届く範囲を溶接します。

パイプ下にフラットバーを敷いているので、溶接のでっぱりが治具に接しません。接したら平行にセットできんですからね。

この状態で溶接できると全部やった上で、裏を溶接するためクランプを外します。

つっかえ棒も外す。

側面押さえ用プレートのネジを緩める。12本。

金具を固定しているボルトを外します。

フレームをひっくり返し、

ボルトを4本締める。特に問題なくボルトを締めることができたので、(縦方向の)センターに狂いはないはず。

ガッチガチに固定したらまた溶接です。

終わりました。

こんな感じです。

次に、補強板を溶接します。補強板は精度とか無関係で「とりあえず付いてりゃOK」なので、仮付けは定盤の上でテキトーに。
ちょっと理由があって、補強板とフレームパイプが面位置合いません。補強板は2mmほど外にでる。

本溶接の熱で歪まぬよう、また治具に固定して

ビ〜っと溶接。

治具を外して〜の、また取り付けて〜ので、フレームをひっくり返し、反対側を溶接。

できました。
溶接時間はたいしたことないんですが、治具のセットに手間取り、固定と解除を4回も繰り返しますんで、たったこんだけ、一台やるのに3時間もかかってしまいました。

こんな感じですね。補強板とフレームパイプには段差があり、段差に溶加棒を溶かし込んで溶接したので、補強板の角が崩れてません。これはなかなか良いと思った。

補強板の内側は溶接してません。これは手抜きではなく、溶接のやり過ぎでパイプが歪むのを避けるためです。外側をぐるっと溶接してますんで、強度は十分確保できてるでしょうし。溶接距離は短ければ短いほど良いのです。

補強板がフレームパイプの外に出っ張ってる理由は、ハブのナットを締めるためです。

24mmのソケットレンチの外径は33mmもあるので、フレームパイプと補強板の面を合わせてしまうと、ソケットが入らなくなるのです。写真の状態でクリアランス1〜2mmです。けっこうギリギリ。

定盤に載せるの図。赤い矢印で指し示した辺りに注目。パイプと定盤の間に隙間がありません。ってことはパイプは歪んでないってことだ。

定盤に立たせ水平器を載せるの図。
パイプ両端に溶接した金具の平行度、全然問題なし。