ZOXのTRIKE化作業 その22


まず、フレームパイプ両端に片持ちハブの受け金具を溶接します。
既存リアフォークエンド受け金具は、その次。

上から見るとこんな感じ。
とりあえず撮影の邪魔なので取り外してありますが、実際の作業の時は、フレームパイプはクランプでガッチガチに固定します。今回は短いから4本でOKだと思う。

緑の矢印:治具には金具と同ピッチで4つ穴があいており、ボルトを通し固定します。
青い矢印:パイプと金具には1mm程度の段差がありますが、これは意図的で、「糊しろ」ならぬ「溶接しろ」です。この段差に溶加棒を溶かし込み接合するのです。
赤い矢印:この金具で精度が必要なのは車軸が通るこの部分です。んがしかし、フレームパイプから飛び出しているので、治具自体には固定できません(治具の作り方次第だけどさ)。
ボルト4本で固定しているので(画像の状態で)垂直方向に動くことは無いと思いますが、溶接の熱による縮みで内側に曲がってしまう恐れはあります。まぁ、分厚いプレートなので、そうそう曲がったりしないと思うんですが、念には念、内側につっかえ棒を入れることにしました。

で作ったのがこんなもん。

裏から見ると、こんな感じ。

ハブシャフトはφ18なので、金具にもφ18の穴があいてます。ってことは、φ18のなにかを穴に突っ込めればOKなので「φ18ってなにがある?」と探してみると、M12キャップスクリューの頭がφ17.85ぐらいでした。
コンマ15mm小さいけど、つっかえ棒にするだけですから、その程度の差は気にしないでもOKなので、10mmの通し穴をあけ首下を切断し、φ30の平座金にも10mmの穴をあけ、溶接で一体化させたのが上の写真の物体です。

10mmの長ネジに通し、金具内側から穴に突っ込みます。10mmナットで押さえれば、曲がり対策はOKでしょう。
いや、もちろん、なにやったって曲がる時は曲がりますよ。でもね、なにもしないよりはマシ、その程度のアレでやってるんです。