ZOXのTRIKE化作業 その32 倍力機能付きブレーキ・ケーブル2in1アダプタを増産するの巻 その2


2次側はブレーキ自体で調整するにしても、1次側でワイヤーテンションがまったくできないのは不便じゃん?という指摘があったので、ケーブルストップ側を長めに作って対処することにしました。アウター受けを調整式で長めに作るとフリクションロスが増加しそうなので、そっちは今回も固定式です。
「ワイヤーテンション調整可能」な「一体式ケーブルストップ」が理想なんですが、そんなナイスな構造は思いつかんので、市販のケーブルストップ(赤い矢印で指し示したモノ)+6mmアンカーぶった切り品の2点構造としました。
アンカー(緑の矢印で指し示したモノ)を指でつまんで回し、一次側ケーブルワイヤーのたるみを取ります。ケーブルのたるみが取れたら蝶ナットを締めて固定します。

とまぁ、一旦は出来上がったんですが、アンカーボルト切っただけのケーブルアジャストは引っ掛かりが無く指で回しづらいので、末端にM8キャップボルトの頭を溶接しました。これならギザギザがあるので回しやすいであろうと。

こんな感じですね。
フレーム下に取り付けられる部品で、一旦装着してしまえば誰の目にも触れぬモノなのですが、ついついクセで磨いてしまいました。鏡面仕上げとはいえないが、400番研磨ぐらいには仕上がってます。

上の太いのがSatoさん用で、下の一回り細いのがフゥさん用です。
なぜに径が異なるのか?は、まぁ、面倒なんでカット。
Satoさん用は8mmのアンカーボルトにM10キャップボルトの頭を溶接してあります。フゥさん用は6mmのアンカーボルトにM8キャップボルトの頭を溶接してあります。

これが材料のキャップボルトとアンカーボルトです。
これを、切った貼ったの穴あけたで加工し、ケーブルアジャストになります。

ちなみにこの日は日中の最高気温がマイナス3度。作業場は一応ストーブ焚いてますが、2.5m離れた柱にかかってる温度計は、ストーブ点火から2時間かかってやっと2度。5時間後には4度まで上がりました。ちなみにその時点で外はマイナス6度。



あ、そうだ。肝心の「引きの重さ」ですが、私はもう感覚がバカになっており「軽い」のか「重い」のか判断できないんで、家人に試してもらいました。ら、家人が普段使っている電動アシスト自転車(Honda Raccoon)より「ちょっと重い程度」とのことでした。「重いから嫌とは思わない」だそうです。一本のレバーでドラムブレーキ2つ引いてそれなら、まぁ良いんじゃないでしょうか?

あとですね、なぜに前作より引きが軽くなったかはですね、原因が「倍力装置が期待通り働いている」からと、「ブレーキワイヤーとこすれあう部分を徹底的に排除(そのため、アウター受けは固定式になっている)し、フリクションロスが減ったから」の二通り考えられ、単純に「倍力装置は実用的である」と断言することはできません。もしかしたら「倍力装置は全然機能してないが、フリクションロスが減ったから引きが軽くなった」かもしれません。まぁ、そこらへん白黒はっきりさせてもどうにもならんので、これ以上は追求しませんけど。