トランジット・コンパクトの修理 その1


このフレームを修理します。
私の持ち物ではありません。他人様の自転車ですが、修理を依頼されたのではなく、こっちから望んで修理を請け負いました。仕事ではないので金銭等の授受はありません。
どこをどう修理するかというと、BB直前のフレームパイプが裂けたので、そこを溶接+補強を追加して同様のトラブルが起きぬよう対策を施す。そんなところです。

昨日付けの記事に載せた治具が使用可能かどうか?をチェックします。
フロントのエンド内幅を測ってみると

95mmだって。
フロント用治具はO.L.D.(over locknut distance)100mm用なので使えません。

次にリアを測ってみると

124mmだって。オーナーに尋ねたら、内幅は最初120mmだったそうです。多段化の際、124mmに広げたそうです。
リア用の冶具は135mm版と120mm版があるので、こっちはまぁ大丈夫ってことです。


シートチューブとかフロントフォークは修理作業と関係ないのでばらします。
折り畳み部分の細かいパーツは、混ざらぬよう箇所別にまとめて保管しておきます。

矢印で指し示した部分、左右2本走るフレームパーイプが裂けてます。

フレームパイプの肉厚は1.6mmぐらいあるのですが、これがみごとに裂けちゃってます。

この状態で量ってみると

1,660gですかね。

塗装そのまんまでは溶接できないので、溶接点から50mm以内の塗装やシール類を剥がします。
防犯登録のシールがあったので、これも剥がさねばなりません。

隅にカッターの刃を差し入れ引っ張りあげると、意外や意外、スルスルっと綺麗に剥がれました。防犯登録シールって簡単に剥がせるのねぇ・・・・・これでイイのか?
上から4番目の画像に写っているチェーンステーの「チェーン擦れ防止シール」(正式名称知らん)も剥がしました。こちらもスルスルっと簡単に剥がれました。